Amazon プライムビデオにて2019年にBSで放送されていたI”s(アイズ)のレビューです。
こちらは1997-2000に週刊少年ジャンプで連載していた漫画です。
桂正和さんのは少年・青年(特に童貞クン)の夢・欲望を素直に作品にしているので好きです。
ホントにもう、どうしようもうない主人公なんですが、共感しちゃうんですよね(笑)
それが、Amazonプライムビデオで配信されているなんで、観ない理由はないですよね。
イッキ観したので、レビューします。
まず、本作品はTHE FIRST SLUMDUNKと同じ様に、原作を忠実に再現した作品というよりは、映像は映像でI”s(アイズ)の世界観を表現したもの。漫画とは別物として観ていただきたいです。
というのも自分の中では葦月伊織は猫顔だと思ったのですが、白石聖という女優さんが演じました。彼女はタヌキ顔系統でちょっとピンときませんでした。
ましてや瀬戸一貴に関しては全く漫画と雰囲気が違うぞ!と。
寺谷 靖雅の再現度はピカイチ。漫画より男前でしたが、ほぼそのまんまでした。すごい。
連載当時、私は中学生でドンピシャ世代。今とは違い、携帯電話はある程度普及していたと思いますが、今ほどではなく、2023現在の感覚でいうとiPadなどのタブレットぐらいな感じでしょうか。
無くても日常不便しないけど、あったほうが便利。
通話、ショートメッセージのやり取りぐらいしか主な使い道がありませんでした。
連絡手段としての携帯電話でした。
*パソコンと繋いでネットも出来ましたけどね。
懐かしいですね、、連絡は基本的に各家庭の固定電話へ連絡したり、直接訪問したりと。
待ち合わせなんて、同年代の今のコたちからしたら不便で、信じられないでしょうね。リアルタイムでやり取り出来ず、事前に約束してその通りに動いていましたから。
高校に上がってバイトして、初めて携帯を手にして感動したのを覚えています。
話が逸れましたが、あの不便さが物語に必要なスパイスとなってますので、携帯があって当たり前世代の方はその点加味して楽しんでください。
最初は漫画に重ねて視聴していたので、違和感を感じながら視聴していましたが役者さんのキャスティングが良く、映像作品のI”s(アイズ)として楽しめました。
では、何が良かったのか。
①オープニングテーマ曲と映像
いかにも青春漫画って感じの曲と、今どきこんなコテコテな映像にする?というのが逆に新鮮というかグサっと刺さりました(笑)
オープニングテーマ最高です。
②瀬戸一貴役の岡山天音さんの演技が良い。クセのあるビジュアルで、とても男前とは言えないと思うのですが、そこら辺のイケメンよりも良い。演技が良い!
モテないという設定は嫌味がない。(失礼?)
今作で岡山天音さんのファンになりました。
③原作漫画でドキドキしたお色気シーンがしっかり再現されていて、いい年こいた今観てもドキドキしちゃいました。
ただビジュアルで再現する、というよりもしっかり何故・どこに など心で感じて映像制作されたんだと、嬉しかったです。
④とにかく役者が全員良い。良い現場だったんでしょうか?
ゴールデンタイム帯?の民法のドラマよりも低予算だったはずですが、良い役者揃いで宇梶さんや安達祐実の使い所が良い。
脇役あってのメインキャストたちです。素晴らしい。
⑤詰め込みすぎず、はっきりした構成の無理のない最終回。
好きなドラマではいくつもありますが、結構最終回がダサいというか、こんな最終回?というのが多いです。
サイレントも最終回だけなぜか瀬戸一貴に匹敵レベルのワールドが急に入ってきて、強引な独りよがりワールドが展開されてるように感じました。
今ではすっかりデブ中年となってしまいましたが、気持ちも体型も若かりし頃に戻り、青春をもう一度!と胸に改めて日々を過ごそうと思いました。